「出会いなんて、交通事故みたいなもの」、カタチは色々あるけど直感も大事

婚活のヒント

「男女の出会いなんて、交通事故みたいなもの」なんて、誰かがいったことがありました。

インスピレーションや感覚的なものも時には大事かも知れません。

 井上陽水はその妻となる石川セリをひと目見て気に入ってダンスはうまく踊れない」という曲を作りました。
 彼女の気を引くために、ささっと目の前で曲を書き上げたそうです。
そして二人は結婚します。



 

 山下達郎は同じ事務所の竹内まりやをホントはすごく気に入っていたのに、ひねくれてみせ、「あいつはチャラチャラしてる」なんて悪口を言った。
そして彼はまりやとの接点をつかみました。

 こんな話はいくらでもあります。手練手管とは言いませんが何かしらやっているということです。
 相手を気に入って、もしあの人が欲しいと思ったら、どんな手を使っても手に入れようとしないとダメなこともあります。
その場合に活きるのは直感です。
自分の直感を信じていればがむしゃらになれます。自分を総動員する勇気が出てきます。
出逢いにはそんな肉食獣的なモノが必要なこともあります。



 出会いはキッカケに過ぎません。
 それだって手に入れられない場合があるんですから。

 色々な事情や制約があることが分かって、ご縁がなかったと、諦めねばならない場合というのもあります。
諦める時、ご自身の相手に対する思いやりが試される、むしろそうなのだと思います。お相手に拒否されてからこそそこちらの引き際が大事になってきます。
しかし出逢いの場では遠慮してはいけません。

例えば、お見合いの場というのは正々堂々としたものです。
その「場」で対峙するというそんな直感的なところについて三島由紀夫は評価していました。

 まず二人が出会ったその場限りとの覚悟が必要になります。
そしてその場は自分のペースで運んだりできなかったり、自分の思うままにできる場があるとは限りません。
それに、キッカケを一度でもしくじれば二度もあることでもありません。
誰でも次の出逢いへと移っていってしまうからです。

 しかしご自分の体調もあるでしょうしその場の雰囲気に馴染めるか、慣れることができるかということもあります。
お見合いパーティーにしてもハコがあり、司会があって段取りがあります。
そうした制限の上で対峙するのです。遠慮などしていられません。そして会話してお互いが何かを掴もうとするのです。



 それは一度きりのチャンスです。だから直感を働かせ、これだというお相手を見つけたら世間体も何もありません。遮二無二まい進し、キッカケを掴むしかありません。
だから、そこには策略や小手先なんてものは入り込みようの余地などないのです。テクニックも何もありません。ぶつかってゆくしかありません。
何度もできる「遊び」ではないのです。成功すればそのお相手と付き合ってゆくのですから。

 だから、普段から誠実な人ならきっと相手のことをまず考えることでしょう。
出逢いの場では相手を戸惑わせないように配慮するでしょうし、自分の方を見てくれなくともその相手を大切にしようと考えるでしょう。
だから、どうしても誠実な人ほど相手を尊重し、堂々とお近づきになろうと襟を正すものです。
 そうして自分を伝えようとするものです。
 そしてお相手にちゃんと評価してもらおう、見てもらおうとするものです。成功すればそのお相手と付き合ってゆくのだと、ごく常識的に接近しようとするものです。

 もちろん、それは評価できることだと思います。人間として立派な態度です。

 でも、それは「ほどほど」でいい。相手に対して誠実であろうとする気持ちが最初の出逢いでは障害になってしまう場合があります。「空回り」してしまうのです。
だからもう少しズルくてもいい。どんな方法を使ってもいいのではないか、そう私は思います。
そもそも襟を正してお相手に向かおうとすれば、そこに「間」ができてしまうからです。
 誠実さは結婚したら発揮すればいいのです。出会ってから、改めてお互いをよく知ろうというお付き合いの段階から誠実に努めればよいのです。

でも出逢いの最初は遠慮してはいけません。直感のままに従うしかありません。

 この人を逃してはダメだ。
 それを感じることです。
 もし相手にそうしたことを感じたら、そうしたら言葉使いに気をつけて正々堂々とアピールするなんて思っていたらいけません。
 これはズルいのではないかと尻込みしてしまうようなアピール、おこがましくて大人として恥ずかしいとつい思ってしまうことだっていいのです。

 だから曲をプレゼントしてみたり、ヒネクレて批判してみたりするわけです。
自分の会社の社員特典を利用したり、自分アピールをするのに仲間の集まりに紹介しようとしたり、自分の環境も含めてアピールすることをしてもいい。自分と付き合えばこれだけの特典があるということだって言っていい。得意なことを無料で教えてあげると言っていい。



 あるいは逆に、自分は何も全くしがらみがないと言ってもいい。親兄弟のいる他の人に比べれば自分は全く身軽だと言ってもいい。資産があればそれをアピールし、なければ自分には後ろめたいことが全くない人生だとアピールできる。利点は前面に、足りないことは利点に転換するのです。ご自分の利点、得点を最大限にアピールすべきなのです。

つまり、ご自分を大きく見せようとしてもいいのです。ご自分のアピールのために最大限のことを尽くしていいのです。
みっともないと思ったり、人の威を借りるようなこともこの際は恥と思わなくていい。まずは相手を最初の出逢いから引き止めておくことが大事なのですから。

 そんな必死な覚悟は、しかし直感が沸かないとなかなかできることではありません。
もし、そこまでしたいと思えるような人がそのパーティにいなかったら気持ちを鎮め、お見合いパーティは普通の会話を楽しむ場と考えましょう。
誰か同姓の婚活を後押しすることをしたってよいのです。
その場を社交のひとつとして楽しめばいいのです。それはきっと慣れにつながります。だから無駄にはなることではありません。

 そういう心の余裕も必要なのかも知れません。




 by 婚活係長


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