ブログやインターネットサイトの運営と婚活には、共通点がある
検索されるようにするためのテクニックとか、ブログを見てもらうためにアピールすべきこと。そんなテクニックのことを言う言葉です。
広いインターネットの世界で情報発信をしていると、誰にでも見られているというつもりになります。
でも、誰からも気がつかれないのでは空振りするばかり。そこでグーグルなどの検索エンジンにどうやって検索されやすくするか、見つけされやすくなるか、そんなことが日々、考えられているというわけです。
つまり、ブログやホームページを色んな人に読んでもらうため、いかにネットの中で目立つか、いかに検索で見つけてもらえるかということです。
ところが、あまりしつこくこれをやると嫌われたりする。
あからさまな営業やセールスと思われてしまったり、ホームページの意図が透けて見えてしまう。
そうして、逆に目立っているはずなのに誰からも関心をもたれなくなってしまう。
そんなことがあります。
考えてみると、婚活サイトでの活動もそんなブログと共通した部分があるかも知れません。
ブログやホームページというのは複数の人、不特定多数の人を相手にしています。
婚活して出逢いを求める相手、そのお相手というのはどうでしょう。
やはり不特定多数の人たちです。
最終的に結ばれる相手は一人かも知れませんが、自分を婚活会員の中で発信し、「大勢の中からたった一人のお相手に見つけてもらう」ということには変わりはないのです。
つまり、何人もの会員や登録メンバーの中から、まず自分をよく見せ、「見つけてもらう」ということが大事になってくるはずです。
その時、どんな態度で自分を見せたらよいのでしょうか。
どんなアピールをしたらいいのでしょうか。
多くの婚活サイトではこうした部分を「マッチング」として付加価値にしています。わざわざ見つけてもらわなくても、システムがカップリング成立を促してくれるということです。
しかし、マッチング自体が目的化してしまうことも多いものです。
一般的に、ネットの婚活サイトでは、多くの人々がマッチングのため、まだ見知らぬ相手に対して自分をよく見せることよりも、相手にいきなり厳しい注文をつけてしまうという傾向があります。
マッチングしたときのため、設定しようとすると厳しい条件が際限なく出てしまいます。
それで「難しい相手だ」という印象を与えてしまっていることが多いものです。
相手に対して厳しい縛りをかけ、ご自分のことだけで頭がいっぱいになってしまうという人がいます。
そうやって、結果として、自分を出すというより「晒してしまう」そんな人がいます。
私はこういうことは婚活にマイナスにはなっても決してプラスにはならないと思います。
インターネットに喩えて言うなら、ログインIDやパスワードどころか、認証やシークレットアンサーなどいくつもの条件がないと入れない画面、それどころかクリックしても最終ページにいけるかわからない、とても敷居の高いブログやホームページになってはいないでしょうか。
そのくせ、検索するとよくそのページは目立っている(笑)。
しかし目立つだけになにか怪しい。誰もそんなサイトに新規登録してログインなどしないでしょう(笑)。
今のネットの婚活ではよく「マッチング」ということが言われます。
ネットの手軽さがあるだけに、これを盲信してしまうというところはあるかも知れません。「条件検索」ばかりに頼り、本来のアピールが疎かになってしまうということです。
つまり、マッチングできるよう期待するあまり、多くの自分の個人的な特性、相手に要望したい項目を入力してゆくうち、次第に相手への要求ばかりが大きくなり、とても重たくなってしまうということです。
しかしそれは、逆に相手に先入観を持たれることになりはしないでしょうか。
「好みのうるさい人」、「とても注文の多い人」、と。
そしてそれは、たとえコンピューターのシステム上から「マッチング」できたとしても、結局は同じような相手、つまり同じように「要求の多い人」を呼びこんでしまう結果とはならないでしょうか。
例えばもし、あなたに性格的に難しいところがあるのだとして、同じようにそんな難しいところのある人と出逢ったとすればどうでしょう。
それは上手くゆくものでしょうか?
それは先が見える出逢いでしょうか。
こういうネット婚活のシステムはあまり過信しすぎないことです。
AIを使ってみたり、色んなアルゴリズムを使ったりとシステム上の進化はあるでしょうが、基本はまずはちょっとしたコンタクトから実際の出逢いまでが始まりです。
そもそも、ネット婚活のマッチングにしてもやはり最終的には自己責任なのです。
マッチングということに期待しすぎるあまり、希望条件やNG条件のリストを埋めてゆく過程で、どうしても注文が多くなってしまう傾向があるように私には思えます。
プロフィールにしてもその入力に没頭してゆくうち、つい勘違いをしてしまうのかも知れません。
婚活サイトの特徴として、そういうことを入力してもらうのは当然なのですが、あまり「マッチング」だけにこだわる必要はないと私は思います。
要は出逢いの場なのです。
それはネットでも婚活パーティーでも変わりません。
だいたい、それほど高度なマッチングシステムというのはネット婚活でもなかなかあるものではありません。
マッチングというのは、あくまで後からついてくるもの、「幸運にもウマが合う人かもしれない」、「条件的には一致している」、そんなことについて言われただけの「適当なもの」だと、そんな認識でいるぐらいでいいのだと思います。
「正々堂々とした」、なんて、そんな言い方は変かも知れませんが(笑)、そうしてよいと思うご自身の姿や立ち位置をしっかりと見せて、よい出会いのチャンスを待つという態度が大事だと私は思います。
率直に「自分を見せる」ということはいいことですが、「飾らない方がいい」というわけではありません。
よくそうした「スッピンの自分」というか「赤裸々な自分」を出される人もいます。
それはとても生々しく、初対面の相手からすれば少し異様にさえ思えるものです。
ネット婚活と言えどもやはり初対面は初対面です。
いくら、「今の自分を気に入ってくれる人」と願っていたとしても、あまりに露骨なものは避けた方がいいと私は思います。
結局、相手への条件とか自分の出し方が過剰になってしまうこと、「剥き出しの要求」をするということは、「二人のパートナー」という結婚や出逢いの姿からすれば、ほど遠いものなのです。
このコツは、少し考えてみれば分かります。本来のお見合いの心構えにもう一度、戻るべきではないでしょうか。
いくら便利でリモートになったからと言っても、コロナでの自粛があると言っても、考え方はやはり従来のものと同じです。
「これはお見合い的なものなのだ」という心構えはネット婚活でも必要な心構えではないかと思うのです。
それだからこそ、ちゃんとスマして(笑)、素敵なご自分を見せようとすることからが始めること、それが最低限の配慮なのだと思います。
どんな形態の婚活であろうとも、最後は相手と出会うことなのですから。
そういう、最初の「つかみ」を大事にして欲しいと思います。
大勢を相手にしていることを常に思い出してください。
いくら目立っても、いくら検索上位にきても、目的はおひとりとの出逢いなのです。
そのためには、ご自分を素直に飾って、それでいてごく自然に、よく見られるようご自分を表現するだけでよいのだと私は思います。
それは結局は「暴露」するということではありませんw。
ご自分の「表現」です(笑)。
そしてそれは、「露出」ということでもありませんw。
こんなニュアンスを分かれる相手というのがやはりうまくゆく相手なのでしょう。
不特定多数の会員に発信することになるのに、赤裸々な自分、欠点の多い自分をそのまま晒け出すこと。
それはわざわざ自分を卑下してしまうようなものです。
また、希望や条件を多くして、相手への要求を露骨にするということは、それはまず自分に返ってくることになります。
あなたがまず、その自分の婚活態度を相手からそのまま返され、受け止めることになるのです。
同じように大勢の会員さんが、あなたに対し、厳しいいくつもの条件と要求を出すことになります。
赤裸々で欠点の多い自分を認めてくれるとすれば、相手もそんな風にお互い様のことだと感じていることでしょう。
しかしそれは、あなたの望む出逢いではないはずです。
相手次第というのは「あなた次第」ということです。
あなたの願望に対して、あなたのやり方ではない形で救い出してくれる人が現れる。そんな幸運は滅多にあるものではありません。
あなたの言葉や条件というものは、まずあなたが見ることになるからです。
それによって、あなた自身が傷つくことになりはしないでしょうか。
それを考えて、大勢の人が見ているという前提の上で、慎重なアピールをすることをお勧めします。
もちろん、ネット婚活ではお互いが疑心暗鬼になるものです。
用心しながら相手の感触を確かめるようなことが続きます。それは時には疲れることだったりします。
だから、もっと緩くリラックスしてください。
あまりご自身の希望や注文を多くしすぎないことが成功への鍵だと私は思います。
どんな条件を提示していても、それは結局は「相手次第」というところもあるのではないでしょうか。
よく写った写真を掲載すればよいでしょう。
しかし飾りすぎず盛りすぎないことも大事です。自然な風でいいと思うものを出してください。
中には首を傾げたくなるような「盛った写真」をわざわざ掲載する人もいます。
どんな場合でも自分を飾ることを忘れるべきではありませんが、サクラや結婚詐欺のように思われてしまってはしょうがありません。
ネットはそれだけ罠の多い世界です。
その他にも、不用意に自分が伝わってしまうということにも注意してください。
例えば、婚活交流系サイトであれば、毎日サイトにログインしていては相手も不安になってしまいます。粘着質で面倒な人という印象を与えてしまいます。そうした呼吸も大事です。
なんとかお互いにつながったとして、例えばもしLINEでひっきりなしの連絡を要求したら「焦り」が見えてしまいます。
そして誰でも思ってしまうのです。
いったいこの人は毎日何をしている人なのか、と。
どんなことがこの人の人生なのか、と。
それがまた、いらぬ先入観を持たれることにつながるのです。
堂々と素直に自然に、そしてよいと思う自分の姿を見せればいいだけではないでしょうか。そして自制心も必要です。